岡村 祥男/夏へのとびら

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岡村 祥男/夏へのとびら


2012306日(火)〜311日(日)

11001900(最終日1800まで)


2005年から現在までの6年間、間に1年の休みを挟んで毎日ブログにイラストと短い文章を載せてきました。


毎日ネタを作り出すのは案外大変なことで、人生のひとコマを切り取ってみたり、季節の風景を写してみたり、あの手この手でネタを作り出します。時に描きたい絵が先にあって文章が生まれることがあれば、文章に対して文字通りイラストレーションとしてイメージ画を描くこともあります。


ブログを通して、その時々でいろんな思いを形にしていく中で、常に頭のどこかに引っかかっていて度々題材として取り上げて来たのが「夏への扉」でした。あの小説の主人公の愛猫ピートのように、私は常にわが愛猫プスと一緒に家中の窓や扉を開けて夏を探しているのです。それは時には新幹線の改札であったり、飛行機の乗降口に続いていたりして、いつの間にか地球の裏側まで飛んでいたりするのですが、なにしろタイムマシンと夏への郷愁がここ最近の私の起爆薬になっていることは確かなようです。


飛行機の中で何度か件の「夏への扉」を読み返してみましたが、結局のところ夏への扉とは「その時取りうるたった一つの冴えたやり方」という事の様に思います。少し遅咲きの初の個展ですが、今取りうる最良の方法として作品を展示する場を用意しました。私の作品たちの中から、誰かの「夏へのとびら」が見つかる事があれば、それ以上に幸せなことはありません。


ブログ「記憶の表象」で発表した作品と、今回個展に向けて制作した新作の中から、夏をイメージする作品を選んで皆様のお越しをお待ちしています。



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岡村 祥男/Sachio Okamura


1967年 横浜生まれ

日本大学芸術学部美術学科VCDコース卒

広告プロダクションにてデザイナー勤務、後にフリーとなりイラスト・ホームページデザイン制作を中心に活動。

作品は主にペン画にCGで着彩、ほかにアクリル・水彩など。

http://imageofmem.exblog.jp/



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