Loser's Paradise in Brooklyn ―ここには孤独な夢はないー
CITY STICKS(田上千晶 & 佐藤由美子) PRESENTS
Loser's Paradise in Brooklyn
―ここには孤独な夢はないー
2013年11月12日 (火) ~ 11月17日 (日)
11:00~19:00 最終日のみ18:00まで
『12 water stories magazine』を通して出会ったイラストレーター田上千晶と一人出版トランジス タ・プレスを営む佐藤由美子がタッグを組んで、CITY STICKSというバンドを立ち上げました。バンドと言っても、 私たちの楽器は絵筆とエンピツ。 それぞれの楽器をスティックがわりに、都市というドラムを叩き、 リズムをきざみながら、絵とストーリーを描きます。 今回二人が描く都市は、共にルームシェアを体験した ニューヨーク、ブルックリン。
かつてアメリカン・ドリームは、ブルックリン橋を渡ってマンハッタンに行き、 そこで立身出世することを意味していました。 ところが21世紀に入りアメリカ合衆国が様々な挫折を体感したこ ともあって、アメリカン・ドリームも様変わりしているようです。 金儲けよりも、社会に貢献すること、 世界をかえる働きがいのある仕事を得ることを目指す方向に。 それは敗者と呼ばれていたアメリカの99% の人たちが声を上げたオキュパイ・ウォールストリート以降、 もう一つの世界の可能性が、 人々の心の中に灯ったと言えるのかもしれません。
アメリカン・ドリームが、マンハッタンからブルックリン橋を渡って、 ブルックリンに逆戻りしているようにも見えます。 バラ色の成功だけに人生を委ねない、悲しくもあり、 楽しくもある、自分自身のときを生きる様々な夢は、 マンハッタンよりもブルックリンの方が、 生きやすいからでしょうか。
Loser's Paradise in Brooklynでは、展示に合わせて毎日何かしらのイベントが繰り広げられます。 ギャラリーを訪れた方々もイベントに参加していただくことで、 もうひとつ別の展示が生まれることを期待して。 ほんの1週間弱ですが、Loser's Paradiseが、オキュパイ・ ウォールストリートみたいな空間、 少しでもいいから社会にインパクトを与えて、 楽しくくつろげる空間が作り出せたら本望です。
またCITY STICKSは、美味しいものをつまむお箸にも変身します。会期中、ばんば りえさんによるお菓子や、カフェ・ ラバンデリアによるサパティスタ革命コーヒー、 ブルックリンラガー等のドリンクが提供されます。
そして展示に合わせてミニブック『Loser's Paradise in Brooklyn』や、ピンバッジなどを制作中です。『12 water stories magazine』の創刊号を含むデッドストックも多少販売される予定です。
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■会期中の様々なイベント
12日(火)オープニングパーティ(18:00~20:00)
田上×佐藤の12 water stories magazin誕生秘話を含むトークショー、渡辺亮(パーカッショニスト)×仲光健一(詩人) のポエトリーリーディングを予定。
13日(水)哲学カフェ。
14日(木)ソーイングサークル、NU☆MAN。
15日(金)手作りの本や雑誌を持ち寄るジンスタ・ギャザリング。(15:00~19:00)
16日(土)ブルックリン・ストーリー・テリングとブックトークイベントのThe Book。(15:00~を予定)/ブルックリン9同窓会も。
17日(日)風の朗読会(13:30~15:00)/ブルックリン映像上映会などなど。
*イベント開催時でも、通常通り展示はご覧いただけます。イベントの詳細はfacebook, Twitter等でご確認下さい。
Loser's Paradise in Brooklynは、ビート作家ジャック・ケルアック、美術作家で12 water stories magazineを共に立ち上げた永井宏に捧げます。
CITY STICKS/http://www.facebook.com/citysticksband
田上千晶(たがみ ちあき)
イラストレーター。
成城大学国文学科卒業後、セツ・モードセミナー卒業。
2001年 ザ・チョイス年度賞受賞。
書籍、広告などの媒体で活動中。
http://chiakitagami.com/
佐藤由美子(さとう ゆみこ)
ビート文学に影響を受け、一人出版のトランジスタ・プレスを立ち上げる。新宿2丁目にある「カフェ・ラバンデリア」 の運営メンバーの一人。アメリカの本と雑誌の情報誌『 アメリカン・ブックジャム』、『12 water stoies magazine』 の創刊に携わり、ともに副編集長をつとめる。
著書:子どもの洋書の書評集『キッズ(だけにじゃもったいない)ブックス』等。