永井宏 " ZUECCA REVISITED 2015 " 展

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〜 5th Anniversary Special 〜

永井宏 "  ZUECCA REVISITED 2015 


2015/01/20(火)〜01/25(日) 

11:0019:00(最終日〜18:00

第一週:Photograph + + + +

写真表現をベースにした創作の変遷、ZUECCA] in a gardenを軸とした展示です。


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2015/01/27(火)〜02/01(日) 

11:0019:00(最終日〜18:00

第二週:Drawing + words & poetry

写真表現 photographから描画表現Drawingへの移り変わり、

words」、「poetry」との融合を軸とし 最終作品までの流れを展示します。

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ZUECCA REVISITED

1984年の暮れに自分の中にあった 

ZUECCA のイメージは、作品を一冊の本にまとめることにより完成しました。

ZUECCA というのは、

ある本の中から偶然みつけた、村の名前です、たぶん......。

私はその名称を1975年から使い始めました。

安藤隆とともに制作した写真によるコラージュ集[ZUECCA] が最初です。

ZUECCA というのは、その時点で、私の中で、ある種のユートピアとして

独立し、きわめて微細なイメージながら少しづつ動き始めました。

1979 年[BOOK OF ZUECCA]という個展を開き、

写真をベースにドローイングなどを交えたシステムで、ZUECCA を

イメージとして捉えました。自分の中のZUECCA というのは、

自分の記憶の中にある様々な視覚としての美しい思い出でした。

ZUECCA を考えていくということは、自分の記憶への確認作業でもあります。

        (1985 年、永井宏によるZUECCA の説明序文より抜粋)


美術作家・永井宏は2011年、Tambourin Galleryを立ち上げ、

「誰もが自分を表現できる場」を創出することを願ってスタッフとともに

活動してきましたが、2011年4月12日永眠いたしました。


Tambourin Gallery は2015 年春、5 周年を迎えるにあたり、

あらためて彼の創作作品をもう一度訪ねる展示 

[ZUECCA REVISITED 2015]を開催することにしました。

1970年後半からほぼ35 年に及んだ制作期間の中で、

時代に反応しながら自分の表現方法を模索した作品を

変遷過程に合わせた展示し、それを体験することで彼が提唱した

「想像や工夫、生活環境に対応した、ネオ フォークロア」へ

の道筋を観て感じていただくことが、この展示の目的です。

初期写真作品から2010年のドローイングまで、想像のままにご覧ください。

                 (Tambourin Gallery stuff 濱口雅彦)


[EVENT]

1/20(火)

 13:00〜 カフェ・コーナー:中川ワニコーヒー

 ◆中川勇人/「中川ワニコーヒー(永井宏は名づけ親、創業20数年)」という名で

  コーヒーを焙煎し、販売のかたわら絵画を作成するアーティスト。販売の予定。

 

1/24(土)

 15:00〜 

 《Talk about 

  The Assemblage Photography & INDEPENDENT PHOTOGRAPHERS IN JAPAN》

 「ZUECCA」の時代 1970~80年代の写真作品、写真集制作などについて、

  当時の知る関係者によるトーク。


  出演・島尾伸三 安藤隆 滑川英達 進行・濱口雅彦(タンバリンギャラリー)


  ◆島尾伸三(写真家)/写真集『INDEPENDENT PHOTOGRAPHERS IN JAPAN1976-83』

  (東京書籍)を永井宏ほかと監修。

  ◆安藤隆(写真家)/多摩芸術学院写真科 在学中(1970〜72)に、永井宏とともに

   『ZUECCA(作品ファイル)』を製作。

  ◆滑川英達(編集者)/永井宏書籍『マーキュリーシティ』(1988)、

   『INDEPENDENT PHOTOGRAPHERS IN JAPAN1976-83』(1989 いずれも東京書籍刊)

   編集担当。


 17:00〜 ポエトリーリーディング: 象の音楽(村椿菜文 イシカワアユミ)

   ◆象の音楽/永井宏が招集した、

  ポエトリー・リーディング&サウンドインスタレーション・グループ。

  メンバーはいずれも、永井宏が主宰したワークショップのメンバー。


1/25(日)

 13:00〜 カフェ・サービス:SWAN COFFEE

 ◆広瀬義智:「SWAN COFFEE」なる仮想店舗を立ち上げ、

  各地でオリジナルコーヒーを提供。ワークショップ・メンバー


 17:00〜

 投げ銭LIVE:中川五郎(ex.20th Century's)

 ◆中川五郎(フォークシンガー)/20th Centry's(1984〜87 幻のロックバンド)

  ボーカル/ギター、永井宏は、サイドギター/ボーカル。

  レパートリーの多くは、永井宏作詞・作曲のもの。

 

1/31(土) 

 15:00〜

 Kitchen sisters LIVE

 ◆Kitchen sisters/永井宏が生前所属していたブルーグラスバンド。 

  大社優子(バンジョー) オダギリミホ(マンドリン)Dermot(バンジョー/ギター)

  安部恭治(マンドリン)・佐伯卓也(フィドル)


 17:00〜

 投げ銭LIVE:斎藤哲夫

  ◆斎藤哲夫(フォークシンガー)/1970年代より現在までフォークソングを

  ベースにオリジナルを歌い続けている。

  1992年発表のアルバム『Dete Fabula』は、永井宏アートワーク監修


2/1(日)

 13:00~ カフェ・サービス:SWAN COFFEE 

            

hiroshi_nagai_portrait.jpgのサムネール画像

永井宏 Hiroshi Nagai
1951
年生まれ。美術作家。

70
年代より写真,ビデオ、ドローイング等の作品を制作。
1980
年頃『BRUTUS』誌などの雑誌編集に係わった後、再び美術作家として活動。

1984 写真、ビデオ、ドローイングによる最初の作品集「ZEUCCA」を出版。

 以後、作家活動のため作品制作に専念。

 また、音楽への探求として1987年までバンド「20th Century's」にて作詞・作曲を担当する。

1992年~1996年 神奈川県葉山にて「SUNLIGHT GALLERY」を運営。
1999
年より2010年まで毎年夏、青山「SPACE YUI」にて個展を開催。
1999
年 『12 water stories magazine』(サンライトラボ)を編集・出版(9号まで出版)。
2003
年 WINDCHIME BOOKSを立ち上げ。『a hundred poems』を出版

20106月 東京都渋谷区神宮前に仲間とともに

 「TAMBOURIN GALLERY(タンバリンギャラリー)」の運営をスタート。
2011
412日 永眠

作品の発表の他、リトルプレス WINDCHIME BOOKSを立ち上げ、自身の本や若手作家の本を出版。

詩の雑誌『ボタンとリボン』を発行するなどして、各地で詩のリーディングや音楽活動を行う。

また、ブルーグラス音楽への傾倒は、kitchen sisters というバンドにてバンジョーを担当した。
著書に『モンフィーユ』(アノニマスタジオ)、『夏の見える家』(角川書店)、

『プックリ・チッカリ・ピッポドゥ』(六耀社)、『a hundred poems』(WINDCHIME BOOKS)、

『恋することについて答えをだそう』WINDCHIME BOOKSなど、多数



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